生産性の罠

生産性をアップしよう!

「生産性を向上させたい!」
いわゆるビジネスマンのみならず、多くの人が思っていることではないでしょうか。
新聞や雑誌をはじめ、あらゆるメディアでこの手の記事や特集が組まれています。
私自身も一般的なビジネスマンとして、常々考えているところです。
生産性とは、「時間当たりの成果量」と言えます。
例えば、ある工場では1時間に10台の自動車を製造できるとします。これを様々な工夫により、1時間に12台製造できるようになったとしたら、生産性は1.2倍、20%の向上です。これがそのまま売れるのであれば、売り上げも20%アップですね。

あくまで生産“性”

ただし、注意したいのは、生産性はあくまで単位(時間や投入量)あたりの成果量の効率の話だということです。
なにがしかの成果を生み出す「生産」があることが前提です。
生産活動を改善・効率化するから生産“性”がアップするのであって、前提がなければ結果は生まれません。0×1も、0×1.5も0です。
すでに確立された工場の製造ラインならこれでいいでしょう。生産するモノは決まっています。(無事に売れるかどうかはまた別の要因が絡んできますが)
ところが、個人の場合、まず生産するモノ・コトを持たずに生産“性”を追い求めてしまうのは時間の無駄です。

大事なのは生産=行動すること

 私も、使える時間も限られているし、効率よく・生産性高く、と考えてしまう生産“性”の罠にハマっていました。
しかし、まず大事なのは生産すること、そのために行動すること。
はじめの1なり10なりがなければ、効率もなにもあったもんじゃありません。
生産性の罠にハマって、あれこれ頭の中で考えを巡らせるよりも、行動してから考えるくらいでちょうどよさそうです。
実際に動いてみなければ見えてこないものもありますし。
生産量=行動量がある程度出せるようになってから、×Nの部分である生産性の向上に手を付けるようにしたいですね。

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