帝王切開術を終えて、
少しぼーっとした状態で帰室しました。
里帰り出産だったので、夫はその後暫くして病室に到着しました。
「お疲れ様。頑張ったな。」
と言われましたが、染色体異常の事で頭がいっぱいで素直に受け止められませんでした。
頑張ったけど、頑張ってよかったの?
ダウン症かもしれないのに…
と。
義父がNICUに入る前のグルちゃんの写真を撮っていてくれました。
顔はパンパンで目が開けられるようには見えません。
かわいい…のか?!よくわからない。
が正直な思いで
素直に喜べない自分がいました。
NICUの医師が病室で話をしてくれました。
「産まれた時、酸素の値が低かったので鼻に呼吸器(n-CPAP)をつけています。
胸水もありますが、抜くほどないので経過をみています。
(グルちゃんは)しんどいと思うんだけど…元気です!
スタッフ皆で、値は悪いけど元気やな!って言ってました。」
と。
元気。と聞いてちょっと嬉しくて笑ったのを覚えています。
でも不安の方が大きくて直ぐに消えちゃいました。
出産当日は術後安静のため、グルちゃんには会えませんでした。
なので、もやもやは増すばかりで消えません。
出産直後に見た姿
写真
をみて、ダウン症の兆候がないかネットの情報と比べていました。
顔は腫れてて特徴はわからない…
耳の位置は普通な気がする
形も普通
鼻は低いな…
足短いのかな…
結局特徴が見つからないけど、不安も消えない。
何の解決にもならなかったので、余計に不安になっていました。
こんなはずじゃなかった。
育児を頑張るはずだったのに。
料理も好きじゃないけど、離乳食作るの楽しみだったのに。
胸水溜まったら穿刺して治療するのかな。
心臓悪かったら手術するのかな。
障害のある子がいたらもう働けないのかな。
普通の生活ができないじゃん。
など全て悪い方向に考えてしまって
混乱していました。
でも妊娠中のことを思い出すと
楽しみにしていた分、愛着もあるのか愛おしく思える時もありました。
実は
息子がうまれる2週間前、実母が亡くなりました。
9ヶ月のお腹で、母を自宅で介護し看取りました。
大好きだった母がいなくなって、悲しくて毎日泣いて、でも息子が母の生まれ変わり!
しっかり育てよう!と意気込んでいました。
でも
ダウン症かもしれない。
何で私の子がダウン症なの?
なんで。なんで。
神様はこの世にいないんだ。
世の中不平等だ。
やり場のない感情に押しつぶされそうになり、眠れない夜を過ごしました。