子供の困ったクセ(のど鳴らし?)をやめさせる方法【ダウン症4~5歳】

子供にやめさせたいクセってありませんか?
わが家の長男は「グァー!」とか「ガァー!」とか喉を鳴らす?(という表現が正しいのか自信はありませんが)癖があり、なかなか治らないので困っています。
子供の癖について、なぜやるのか・どうすれば治るのか、調べて実践してみました。

子供の癖を、なぜやめさせたいのか

大前提として、少しばかり子供に癖があったとしても、特に害がなければ放っておいても構わないと考えています。
「あれしちゃダメ!これしちゃダメ!」と、あまりうるさく言うのもかわいそうです。
長男の“喉鳴らし”の場合、2つ心配/害があるのでやめさせたいと考えています。
1.喉を痛めてしまう
四六時中ガァガァ言っているわけではないのですが、やはり喉に負担になる行為です。
このままずっと続けていけば、幼くしてだみ声になってしまうかもしれません。
2.危険な時と区別がつかない
食事中に限らず、なにかを喉に詰まらせてしまったとき、なんとか吐き出そうと同じように喉を鳴らすことがあります。
そんな時、普段からガァガァ言っていると、区別がつかず、本当に危険な時に見過ごしてしまう可能性があり怖いです。
また、最近は少なくなりましたが、嘔吐する前にも同様の予兆があったので、それとの区別がつかなくなるのも困りごとです。

子供の癖の原因は?

なんとかやめさせたい子供の癖。その原因や理由は一体なんでしょうか。

1.チック

チック症とは、「突発的で、不規則な、体の一部の速い動きや発声を繰返す状態が一定期間継続する障害」です。
[引用]wikipediaより

チック症の場合、本人にはどうしようもない状態です。親サイドであれこれ手を講じるよりも、早めに専門の医療機関に相談するのがベストでしょう。そこで、親としての関わり方を教えてくれるでしょうし、専門家から適切な指導を受けることも可能です。

2.「イヤ」を表現したい

わが家の長男のパターンその①です。
あまり好きでないものを食べさせようとしたときや、テレビに映っているのが見たい番組ではないときなど、
「これじゃない!」「イヤだ!」という表現をしたいときに出ています。
言葉を使えるようになっていれば、わかりやすいのですが、本人としては精一杯のアピールのようです。

3.(親や先生の)気を引きたい

わが家の長男のパターンその②です。
上の2に近いところもありますが、これは弟(次男)が生まれてから顕著にやるようになりました。
乳幼児の次男は、当たり前ですが手がかかるので、妻と私がかかりっきりになることも多いです。
そんな時、長男がグァーグァーと喉を鳴らして、チラッとこちらへ顔を向けます。
ひどい時になると、わざわざ私たちの目の前まで来て、喉を鳴らします。
「弟より僕を見て」というアピールで、かわいいとも感じるのですが、喉を鳴らすのはやめてほしいところ。
幼稚園の先生の話でも、別の子に構っていると同じようにアピールしてくるとのこと。

4.ただのマイブーム?

ただの一過性のブームで、時間が解決してくれることもあります。
長男の場合、ブーッと唾を吹き散らかすというのが癖になっている時期があり、これも困ったものでした。
その都度、叱ったりしていたのですが、さして効果はありませんでした。
ところが、ふと気づくとぱったりやらなくなっていました。
こちらからは特に何をしたわけではありませんでしたが、本人の中でブームが終わったのでしょう。
余談ですが、唾をブーッと吹く行為については、発達の先生曰く「口の感触や音が出ることを楽しんでいる。正常な発達の段階を踏んでいるということなので心配しなくていいですよ」とのことでした。

子供の癖をやめさせるには

色々と原因を見てきましたが、やめさせるにはどうすればいいのでしょう。
※上に書いたように、チック症などの病気・障害の類であれば、専門機関に相談しましょう。

叱る

最もスタンダードなしつけ方法です。
悪いこと・やるべきでないこと、に対して、叱るという本人にとって嫌なこと・不快なことを与える。
本人が、そのサイクルを学習することよって、不快を避けるためにその癖をやめるようになる。という寸法です。
とはいえ、これが有効に機能するには、本人が「どの行為に対して叱られているのか」という因果関係を、ある程度明確に理解している必要があります。加えて、叱られる不快を避けるために、その原因行為=癖を自制することができるという本人の意志力も必要です。

無視する

無視する、という方法は、子供本人が親の気を引きたくてわざとやっている場合に有効です。
前項の「叱る」ということは、子供にとって一見マイナスですが、親の気を引きたいと考えている子供にとってはある意味狙い通りです。言葉を変えれば「プラスのご褒美」と言ってもあながち間違いではありません。

・お菓子を食べたいと駄々をこねる
→お菓子を買ってもらえた
・気を引きたくて叱られるようなことをする
→(叱るというかたちでも)構ってもらえた

というのは論理としては同じことです。

その因果関係を断って、やめさせたい癖をとめるために無視します。
親の気を引きたい子供にとっては、構ってもらえないその行為の価値はゼロになります。
そうすると、学習によってその行為をやらなくなる、という仕組みです。
われわれ親にとって難しいのは、とはいえついつい叱ってしまうことでしょうか。
もともとやめさせたいと思っている癖を目の前でやられているのに、なにもしない(目も合わせない)というのは、なかなか難易度が高いです。私も何度もついつい叱ってしまいます。

別の行為に置き換える

発達支援の先生から伺った方法で、やめさせたい癖を類似の別の行為に置き換えてあげる、というものです。
今回の長男の癖「喉鳴らし」であれば、その癖をやり始めたときに、笛やラッパなど口を使うおもちゃを与えてそれで遊ばせます。
実際やってみたところ、ある程度効果がありました。
なにか「イヤ」の意思表示として喉を鳴らしているときは効果無しでしたが、その他のときは、狙い通り遊び始め、やめさせたい癖から離すことに成功しました。
一時的ではありますが、これを繰り返すことで少しずつ喉鳴らしから離れていってくれる手応えは感じました。

表現したい(はずの)感情を教える

これも発達支援の先生から伺った方法です。
息子本人も「イヤ」の意思表示の代わりとして、喉を鳴らしているときがあります。
そこで、親側で推測するしかないのですが、この喉鳴らしは「イヤ」だろうなという時には、こういう時は「イヤ」って言うんだよ、と教えてあげています。
本人に響いている感触は、なかなか感じられなかったのですが、最近語彙として「ぃや」という言葉が出てくるようになりました。
少しずつですが、癖と置き換わっているのかもしれません。

まとめ

障害のあるなしにかかわらず、他のお子さんもそうだと思いますが、
癖にも色々な要因があり、ひとつの解決策でサクッと癖をやめてくれるということはないでしょう。
わが家でも、上で書いたような方法を組み合わせて対応しています。
少しずつですが、効果が出ているようなので、ご参考にしてみてください。